もはや漫画界のビッグネームとなっているこの作品。
何をいまさら、的な感じを受ける方もいらっしゃるかも知れませんが、それでもやはりこの作品を一押ししなければいけないほどの漫画です。
「漫画のひとつの流れを作る作品」というのがたまに登場し、その後の作品に多大な影響を与えてしまう漫画があります。
過去に言えば
「DRAGON BALL」
のような作品がそれにあたったりするのですが、この作品も間違いなく「漫画の新たな流れを作った作品」のひとつであると考えます。
私が思うにこの作品の一番のすごさは「間口の広さ」だと思います。
漫画にはいろいろな要素がありますが、そのすべてを老若男女、いたる世代・性別に受け入れられるように描くことは至難の業であり、それゆえ各出版社は子供誌・少年誌・青年誌・少女誌などの異なるジャンルの雑誌を作り、それぞれのターゲットを絞って、そのターゲットに受け入れられるような作品を掲載しているわけですが、この作品を掲載されている雑誌こそ少年誌ですが、老若男女のかなり広いところをカバーできるだけの間口の広さがあります。
若い子供でもわかりやすい必殺技が登場するバトルシーンが、小さい子供・女性等でも嫌悪感を覚えることの無い見やすい絵柄が、中高生程度から大人まで広くのめりこめるストーリーが、どの世代でも笑ってしまうギャグが、そして大人でも思わず涙してしまう物語が、この作品にはちりばめられております。
単行本も51冊を数え、かなりの「長寿命漫画」の仲間入りを果たしているこの漫画ですが、作品の勢いは衰えることがなく、作者のアイデアの豊富さには頭が下がります。
「DRAGON BALL」
以降、少年漫画といえば必ずお約束のようにバトルマンガが掲載されており、この作品もその一つになるのでしょうが、この作品は他のバトルマンガのように、
とりあえずどんどん敵が強くなっていくだけで、ひたすらバトルしているだけ、という作品ではなく、いろいろなアイデアで単純な「バトルマンガ」という枠に収まりきらない作品になっております。
結局のところいろいろと書きましたが、ただただ純粋に「面白い」と言える作品で、それ以上に説得力のある言葉は無いでしょう。
51冊も続いておきながら、続きが気になって仕方が無い作品、というのはなかなかあるものでありません。
この作品はその稀有な力を持つ作品なのです。