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漫画師匠

おもしろマンガ紹介・レビューサイト 漫画師匠

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長年漫画を購入・読んできた人間が、身銭を切って買ったものの権利だと、好き勝手に所有する漫画の批評をするサイトです。
これからの皆さんの漫画ライフの一助となれば幸いです。
ONE PIECE

尾田栄一郎
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もはや漫画界のビッグネームとなっているこの作品。

何をいまさら、的な感じを受ける方もいらっしゃるかも知れませんが、それでもやはりこの作品を一押ししなければいけないほどの漫画です。

「漫画のひとつの流れを作る作品」というのがたまに登場し、その後の作品に多大な影響を与えてしまう漫画があります。

過去に言えば「DRAGON BALL」 のような作品がそれにあたったりするのですが、この作品も間違いなく「漫画の新たな流れを作った作品」のひとつであると考えます。

私が思うにこの作品の一番のすごさは「間口の広さ」だと思います。

漫画にはいろいろな要素がありますが、そのすべてを老若男女、いたる世代・性別に受け入れられるように描くことは至難の業であり、それゆえ各出版社は子供誌・少年誌・青年誌・少女誌などの異なるジャンルの雑誌を作り、それぞれのターゲットを絞って、そのターゲットに受け入れられるような作品を掲載しているわけですが、この作品を掲載されている雑誌こそ少年誌ですが、老若男女のかなり広いところをカバーできるだけの間口の広さがあります。

若い子供でもわかりやすい必殺技が登場するバトルシーンが、小さい子供・女性等でも嫌悪感を覚えることの無い見やすい絵柄が、中高生程度から大人まで広くのめりこめるストーリーが、どの世代でも笑ってしまうギャグが、そして大人でも思わず涙してしまう物語が、この作品にはちりばめられております。

単行本も51冊を数え、かなりの「長寿命漫画」の仲間入りを果たしているこの漫画ですが、作品の勢いは衰えることがなく、作者のアイデアの豊富さには頭が下がります。

「DRAGON BALL」 以降、少年漫画といえば必ずお約束のようにバトルマンガが掲載されており、この作品もその一つになるのでしょうが、この作品は他のバトルマンガのように、 とりあえずどんどん敵が強くなっていくだけで、ひたすらバトルしているだけ、という作品ではなく、いろいろなアイデアで単純な「バトルマンガ」という枠に収まりきらない作品になっております。

結局のところいろいろと書きましたが、ただただ純粋に「面白い」と言える作品で、それ以上に説得力のある言葉は無いでしょう。

51冊も続いておきながら、続きが気になって仕方が無い作品、というのはなかなかあるものでありません。

この作品はその稀有な力を持つ作品なのです。

さくらんぼ
シンドローム

北崎拓
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オムバス形式恋愛マンガ 「クピドの悪戯」シリーズ第2弾。

オムニバス形式の割には1つの物語が長く、第一弾 「クピドの悪戯」は7巻、第二弾である今作 「さくらんぼシンドローム」は現在9巻でまだ続いています。

内容を大まかに言うと、どんどん若返ってしまうという奇病にかかってしまった女の子『天海玲菜』。19歳で発症し、今は小学校高学年くらいの姿まで若返ってしまった。

そんな奇病の進行を止め再び成長するための手段は、何千万人に一人という病気の進行をとめる酵素を持つ人からの酵素の摂取、すなわち酵素の持ち主とのキス。 玲菜はかかりつけの病院の協力を得て、その「奇跡の一人」を発見する。

その人の名前は「阿川宗則」。女性用化粧品会社に勤める23歳の男性。

なんとか阿川とのつながりを作ることに成功し、病気の進行をとめることには成功するが、阿川の彼女である「麻生沙也子」との三角関係にもつれ込んでいくのだった。

という内容。

ジャンル的には恋愛マンガということになります。

作者の北崎拓 は、過去にも週刊少年サンデーなどで恋愛マンガを描いており、私的には「北崎拓=恋愛マンガ」という意識があるのですが、過去の恋愛マンガはある意味「まっとうな恋愛マンガ」という感じでした。

それが今回の「クピドの悪戯シリーズ」は、「特殊な状況での恋愛」を描いた作品で、通常の恋愛マンガとは微妙に違いそうな雰囲気を受けておりました。

しかし中を読んでみると、前作「クピドの悪戯」もそうだったのですが、この作品も「特殊な設定をうまくスパイスとして利用している、すごくまっとうな恋愛マンガ」になっております。

物語り当初に「設定」が語られ、それゆえ「イロモノ」的な話になりそうな予感がしますが、内容的にはすごく「純粋な恋愛マンガ」です。 北崎拓の絵は女性にも受け入れられやすい絵柄で、恋愛マンガが好きな人には文句が無い絵柄かと思われます。 掲載している雑誌が青年誌ということもあり、性的な描写もたびたび描かれておりますが、 そちらさえ気にならない人なら、間違いなく楽しめる作品かと。

久しぶりに恋愛マンガで結末が気になって仕方が無い作品に出会いました。

少年誌的な「おまけ的な恋愛要素」ではなく、「恋愛を描くためのマンガ」で面白い作品を読みたいという人は、是非読んでみてください。

鋼の錬金術師

荒川弘
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いまやかなり有名な作品ですが、有名になるだけある作品です。

錬金術が存在する世界、錬金術のタブーを犯してしまった故に自身の体の一部と、弟の体のすべてを失ってしまった兄弟。兄が力を振り絞り、鎧に弟の魂を定着させることに成功し、体の一部をなくした兄と鎧の体となってしまった弟が自分の体を取り戻すために旅をする、という物語。

作風としてはギャグありアクションあり涙ありの、いまどきの少年漫画の王道を走っている作品といえるのではないでしょうか?

この作品のすばらしいところは何よりもまずストーリーです。

少年誌に掲載されておりますが、物語としては完全に大人向けです。取り扱うテーマ、物語導入部のストーリー、そして絵柄から、なんとなく低年齢向けの作品にとられがちですが、物語が進むにつれ完全に大人向けの物語になっていきます。

この作品にはいわゆるバトルもありますが、他のバトルものに比べればその割合は少なく、また決め技・必殺技などの「わかりやすい媚の売り方」も存在しません。

それが潔くて非常に良いです。

絵柄的に非常に見やすく、低年齢層にもはいりこめそうな感じですが、その物語は深く、低年齢層の方はなかなか追いついていけないでしょう。

ただ、その見やすい絵が物語にのめりこむのにはもってこいで、また絵柄がやさしいため、読んでいて疲れません。これは意外と重要です。

物語の展開、泣ける話、そしてギャグ。

すべてにおいて作者のセンスのよさが光る作品です。