キーワード

ジャンル

サイズ

在庫あり
画像一覧
詳細サーチへ
HOMEベストコミック2008 > サイクロン(Vo)AO-youngレビュー
サイクロン(Vo)AO-young

サイクロン(Vo)AO-young

オフィシャルホームページURL: http://sound.jp/cyclone/
オフィシャルブログURL: http://yaplog.jp/ao-young/
web-tv「REDEYE-TV」URL: http://www.redeye-tv.com/

西暦2000年に結成された日本語ロックバンド「サイクロン」のボーカル。2002年に全国発売した1stミニアルバムが日本語パンクブームに乗っかり1万枚SOLDOUTというスマッシュヒットを記録するも、その後機材車横転事故、事務所解雇等で壊滅寸前まで転がり落ちる。06 年に発売した3rdアルバムを転機に全線復帰。全国ツアー、2度目のワンマン等を再び繰り返し、08年11月に発売された4枚目のニューアルバムで世界に突撃する。趣味はオフロに入る事と車を洗う事。 サイクロンニューアルバム「光とシャム猫」(DQC-150)全6曲入り\1500 OFFICE RED EYE/バウンディ株式会社全国発売中!

課長 島耕作

弘兼憲史
アーカムで買う amazonで買う
もう、読書感想文なのに、文なんかになりません(笑)。ここでは、敢えて一位を「課長」シリーズにしていますが、全部イイ!!「部長」も「取締役」も「常務」も「専務」も「社長」も「ヤング」も。このシリーズを中学生から読んでいる僕にとってはたまに「島さんは今どこでどんな仕事をしてるのかなあ・・?」なんてまるでこの世界に実存する人物かのように妄想してしまう程、僕にとってリアルな存在であり、この主人公「島耕作」も僕と同じように今現在も「社長」シリーズで年を取っていっています。そう。この読書感想文を書いてる今現在でも。何故「課長」を一位に選んだかというと、この作品から全てが始まり、この作品に後のシリーズにおいて重要化されてくる人物の殆どが登場するからです。個人的にはこの「課長」を全巻読んでからじゃないと、もう続編読んじゃダメ!(笑)
そしてこの「課長」ならではのたまに爽やかに起こるショート・ストーリーなんかも潔い読み切りな感じで読者を退屈させません。そのショート・ストーリーも完結にヒューマンドラマとして真っ直ぐ胸を突き刺してくれるのです。もう、ほんとに、この国のサラリーマンが全員このシリーズをこの作品から読めば、きっとかっこいい大人だらけになるでしょう
(見た目だけではなく、失敗するかっこ悪さもかっこ良くなる)。
男として、一番憧れる男、それが「島耕作」。

僕は過去付き合った歴代の彼女に無理矢理このシリーズを読ましてきたのですが、「全然ワカラナイ!!!!島さん浮気しすぎ!!!!!」とみんなプンプン怒っていました。 そりゃそーだ。女なんかにこの男のロマンがわかってたまるか!!男にだけわかるこの気持ち。男だけの秘密。
この漫画にはそれがあります。
全国の男達、島耕作を見ろ!
島耕作に続け!!

P.S 僕はミュージシャンとしてあらゆる地方にライブに行くのですが・・・・誰か打ち上げで島耕作について語れる仲間を募集してます。もしどこかの打ち上げで島耕作ワールドに心打たれ、焦がれてるあなたに出会ったら・・・・・・
その時は一晩中飲みましょう(笑)

僕といっしょ

古谷実
アーカムで買う amazonで買う
そうです。ベスト3に洩れる訳がありません。日本の漫画界の歴史を大きく変えた、古谷実ワールド。誰もが知ってる伝説的漫画「稲中」から一躍、文字通り一世を風靡した奇才が放つ二作目のメジャー作品ですね。僕は個人的にもこの作者が大好きで(あ、みんな好きか。)、今までの作品も全て生理現象の様に読破してきましたが、飛びぬけて僕の人生を左右した作品はこの「僕といっしょ」なのです。楽勝でグングンと10巻を超えた「稲中」の次作、たった4巻で完結を迎えたこの漫画。よくもまあ4巻も続いたものです。
何故そんな言い方をするかというと、この作品は「稲中」で惜しげもなく発揮し世を唸らせた、作者特有のリアルなギャグパワーを見事にかつ、よりリアルにマニアックに狭く深く表現し、レベルの上がった笑いと共に「切なさ」と「疑問」を持ち合わせ、リアルな「友情」といったテーマに沿って、いいバランスで表現する事に成功した完璧な作品なのです。
物語の始まりは前触れもなく、母子家庭の男二人兄弟「いく夫」と「すぐ夫」の母親が死んだ直後から始まります。記念すべき第一巻の最初のページでの初めての文字。
「今日僕らは東京へ向かった もう戻れない」

新しい父親から言われた「俺はお前らが嫌いだ。お前らが死ねばよかったのによ。」というセリフを子供ながらに時に真撃に、時に楽観に受け、家出した「子供」が冒険していく所がこの彼等の舞台な訳です。まるで現代版「スタンド・バイ・ミー」。そう、リアルなスタンド・バイ・ミーなのです。
そこで新たに出会う、後に三人目の主人公となるシンナー中毒で親のいない「イトキン」、優等生家出青年の「カズ君」、運命的に出会う「床屋の吉田のオヤジ」・・・・・。
この漫画を読んで、僕はお腹を抱えて何度も大爆笑しました。でも、気付いたら涙が出てるのです。大笑いしながら。
その涙はあまりにおかしくて出た涙じゃなく、何かもっと深い大きな、決して流れ落ちずいつも瞼で溢れそうになりながらこぼれない涙でした。
ペラペラだとしても、裏切ったり裏切られたとしても、何か言葉で言い表せないこの主人公三人の絆。親に捨てられた子供達の、仲間達の冒険。
また現代の裕福なゆとり教育で育った子供達と、ノラ犬の様な主人公達の相対的な表現も見事にメッセージで作中にちりばめられています。
イトキンに街で絡んできたいじめっこの道木君の一言、「よー!イトキン!!」「だってこいつ親いねーもん」「オレもタトゥー入れてーけどよ、ウチの親超うるさくてよーマジで早く死なねーかな」という言葉に対して、まだイトキンと知り合って間もないすぐ夫の無言の背中。知り合ったばかりの奴だけど、自分の事じゃないけれど、笑われるのが許せない、やれるもんならやってみやがれというこの重さ。「伊藤くーん!!こんなん怖いんかこのペチャパイ野郎!!」と思わずイトキンに罵った自分達の覚悟の重さ。現代のうわべだらけのこの世界に、強烈な「友情とは」のテーマが突き刺さります。僕は個人的に、最後のイトキンを連れていく夫とすぐ夫が自分を捨てた義理の父親に会いに行った所らへんのシーンが大好きで、何度も何度も読み返してしまいました。ボッコボコに殴られるすぐ夫を見て、思わず父親を殴るイトキン。そしてそれがきっかけでイトキンまでもが殴られる。
それを見たすぐ夫が泣きながら拳を握り叫んだセリフがサイコーです。あくまで僕個人の意見ですがこの全4巻で一番心に突き刺さるセリフです。
そして結末には「子供」の無力さと、楽観さを見事に表現して終わってます。
友達って・・・いいよな!!今夜は乾杯!

カメレオン

加瀬あつし
アーカムで買う amazonで買う
28歳の成人男性とは言え、やはり「男の子」の僕にとって「ヤンキー漫画」はこれまでの漫画人生からは外せません。今までの人生で読みに読んだ無数の素晴らしいヤンキー漫画の中で悩みに悩んだ挙句、捻出した「ヤンキー漫画の中での一位」と銘打つ作品はやはりこれですね。(しかし悩んだな・・・笑)何故無数にある素晴らしい「ヤンキー漫画」の中からこの作品なのか?はい。そこです。世に出回る数々のヤンキー漫画を皆さん思い返してみてください。そうです。 99%、主人公のヤンキーがレジェンド的に「強い」のです。ね?
あれしかり、あれしかり、あれしかり・・・・・。ね?そりゃあもちろんそうです。そうじゃないとまず成り立たない。荒れた学校だろうが、退屈な日常だろうが、この退廃した世の中だろうが。殆どの作品はまず、ひょんな事から救世主的な存在が現れ、やがてその主人公の圧倒的な強さを取り巻く日常と成長してゆく姿に心青い読者は自分をリンクさせて熱くなっていくのがヤンキー漫画のセオリーな訳。魅力な訳。うん。スカッとします。カッコいい。やっぱり打ち勝ってくれた!ってね。
ところがどっこい。この作品はまず、「主人公が弱い、嘘つき、チビ、ブサイク、調子乗り、スケベ」。まずこのポイントは発明です。中学の頃いじめられっこだった主人公矢沢栄作が矢沢永吉に憧れ、誰一人中学の同級生のいない成田南高校に入学し「高校デビュー」を目論む所から始まる訳です。そして、この作品の一番評価の高い所はギャグセンスが飛びぬけている所。ストーリーが進むにつれ、だんだんと喧嘩が強くなる訳では全くなく、矢沢のハッタリと運だけで奇跡的にのし上がってゆく所を想像もつかないギャグを織り交ぜながら爆走していく。そこにリアルがないようであるのです。俺達人間は漫画と違って急にヒーローみたいに成長しない。この主人公は最終的にはカリスマヤンキーに成り上がり、果てはヒロインのヒカルと・・・・ってあまり書きすぎるとみんな読まないか。でも。最後まで全く強くならないんですよ。そして成り上がってゆく過程で漫画特有の「むりやりこじつけ」な感じがない。俺達にでも起こりそうなリアルな奇跡の連続・・・・。そして矢沢の人間臭さ。ダサさ。面白さ。臆病さ。全てが日常のハプニングで、思わず「ああー、あるある。」と吹き出さずにはいられない。描いてる作者と100%リンクしないとこの世界感は出せないですよ。作者の加瀬あつし氏は凡人です。そしてその凡人さを100%表現しながらストーリーを昇華させていった功績は天才、と奇跡です。もうね、文章なんかで書けるか!!!!!!!
私個人で言わせてもらうと・・・全国のいじめられっこ(学校や社会での)、カメレオンを読め!これは命令だ!

え?結末で矢沢がどうなったかって??
ははは!気持ちが逸るだろう?さあ、勇気をもってまず第一巻を手に取ってみなよ。
「生きている」意味なんていつまで経ってもわからないけれど、
「生きていける」気に、今、全力でなれるハズさ。
矢沢を見ろ!
弱くたっていいんだぜ?ワハハハハハハ!!