がさつでラフなペンタッチとは裏腹にしっかり描き込めば
かなりの美人を描ける不思議な画力。すぎむらしんいちと
大友克洋を彷彿させるコマ割。
初単行本作品から2作目となるこの作品、
ウェンディでは感じられなかった作者の開き直りを感じます。
エロとドラッグで幕開けする巻頭。この作品のテーマ。
妄想と現実の狭間みたいのが松本作品の共通する世界観ですが、
ドラッグが直接キーアイテムで登場するため、いっそう不可思議な世界が広がってます。
要は登場する全員がブリブリ。
ストーリー自体もループにループを重ねる難解なものになってますが、
物語を捨てて絶望的恍惚感、松本次郎の世界観だけを味わってみるのも良いかも。
けど、じっくり読み込めばしっかり起承転結してて読み応えのある作品です。
狂った世界感の中にも根底には人間愛を感じます。
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