『プレフューズ73やトータスが愛してやまない"ダウン・ビートの歌姫"』
彼女の存在は知らなかったけど、興味が湧くのに十分すぎるポップでした。
2003年、プレフューズ73、トータスのメンバーなどが参加した1stアルバム
『Under a Different Sky』より実に4年ぶりとなる2nd。
切ないメロディにのっかるタニアの声は、気だるくて儚くて、こういうのを
『美しい』っていうんだろうなと思ったのは2007年秋の話。
オーストラリアで生まれた彼女は、姉とSpdfgh(スパダファガハ)という
ガール・ポップ・バンドを始める。
23歳の時、バンドは解散し、ソロで活動を始めたタニアは海を渡り、
音響派の多数存在するシカゴの地でデビューする。
彼女の歌声は耳の肥えたシカゴの人たちにも当然のように響き、数々の著名人が
その歌声に魅了されることとなる。
プライベートでは、魅了された内の一人、シカゴの大物エンジニア兼プロデューサーで
あるケイシー・ライスと結婚。
1stの『Under a Different Sky』ではオケだけでも音響派の作品として十分通用する
トラックなんですが、そこにのっかるタニアの歌声は全く引けを取らない。
また、電子音がトラックの大半を占めた1stとは打って変わって、2ndは要素としての
電子音はあるものの、繊細なアコースティック音がベースとなっている。
遠くの方でファズギターが聴こえたと思えば、ダブでも聴いてるのかと錯覚するほど
大きくはっきりしたベース音。
オケだけでも十分通用するのはもちろんこの2ndでも言えること。
「それだけでいいじゃないか!」と思っていると、追い討ちをかけるように、
ウィスパーヴォイスのオーバーダビングがやってくる。
(もうあかん、堪忍してや。。。)ってなる。マジで。
シンプルなのに聴くたびに新たな発見ができるこの作品は、丁寧に作りこまれた証拠。
そして、『MOON SWEET MOON』は、聴く者をメランコリックな世界へと誘って
くれることでしょう。
オーストラリア産シカゴ育ち、ダウン・ビートの歌姫は、2007年ボクの心を
静かに鷲づかみにしてくれました
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