恥ずかしながら、こんなにもCDプレーヤーの「再生」ボタンを押すのにワクワクしたのは初めてだ。
レコード世代の熱心な愛好家みたいだ。
新しい音楽を聴くという事はこんなにも素晴らしいと、すっかり忘れていた。
むしろ、新しい音楽には出逢っていなかった。
その人にしか出来ない絶対個人的な音楽。
「むきだし」と言ってしまえば味気ないが、手段とかロジックとか、
なにかそういう事ではない率直さと力強さ。
まさに生命力みたいな漠然としたものが、たしかにここにはあるような気がしてならない。
様々なものがカテゴライズされていく世の中で、これも何処かに取り込まれ、
そのうち新鮮さを失うのだろうか。
私の中では確実に失うだろう。
その頃にはまた他の誰かがこの音楽に感動していて、そしてまた他の誰かに。
こうしてまた私の所まで戻ってきてくれたら、この上なく嬉しい。
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