冬期エベレストに、 たったふたりで挑む男たちがいた。ひとりは日本の会社員、吾郎。もうひとりはロストマンと呼ばれるアメリカ人。
世界の最高峰を次々と制してきたふたりは、エベレストの頂上で虚空に浮かぶ人工衛星を見る。
人類最後の未踏峰・宇宙が、彼らの次なる目標となった
2005年1月、人類は月に対し、新たな価値を見出した。化石燃料に替わる天然資源、ヘリウム3がそれである。その豊富な埋蔵量は、人類全体の1000年分の電力の原料に匹敵した。