いましろたかしが世間的には評価されてない。
と最近までは漠然と思っていたけれど、今回書評を書くにあたって
「初期のいましろたかし」をあらためて
読み返し、そうやないな。とも思った。
もちろんこの作品がおもろないとかいうわけじゃなく,やっぱり、あいかわらずおもろい。
おもろいしこうしてそれなりに
豪華に復刻されることを思えば評価されてないわけじゃない。
いいかたはおかしいかもしれないけれど、むしろ
いましろたかしええポジションにおるがな。
とさえ思える。勝手な一読者としてもっといわせてもらえば「釣れんボーイ」に描かれていた作者自身が
感じる世間との不調和に対する葛藤は嘘とまではいわんでも雰囲気のようにも思える。
さびしいかもしれんけど、もっとニヤニヤしとるやろ、本人。
そうじゃないとこの作品に描かれている主人公らの悲しさからくる余裕それひとつとってもこんなに笑えんで。
いましろたかしがごっつい売れる世間なんか、笑いや嫌らしさの矛盾が
もっとぐだぐだにならへんか?
流行りとかそんなもんは、どうでもええねん。
いらつきながら、ニヤニヤしとるいましろたかしが描く作品は
もう、ずーっと、かっこええ。
収録作品はタイトルどおり、いま現在のいましろ作品
じゃなく初期作品の「ハーツ&マインズ」「ザ・ライトスタッフ」に単行本未収録の4作品。
内容は世間との不調和に対する葛藤がどうとか深く考えてとか、ぐだぐだいわんでもおもろいし笑える。
やっぱり、上手くいかんやつをみたら笑てまう。
つげ義春の「無能の人」に描かれている主人公のおっさん。悲しいし、痛いぐらいわびしくなるけど
河原で横になりながらその辺で拾た石を売っとる思たら笑てまう。
あんなんにも、繋がるイメージ。
この勢いで「タコポン」も復刻されたらええのに。
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