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書評

 

アラバスター 秋田書店刊 手塚治虫著 全2巻 各562円(税別)


【STORY】
恋人に裏切られ刑務所に送られることになってしまった主人公のアラバスターは、そこで知りあった謎の老人から体を透明にするという機械をゆずりうける。刑期をおえ出所したアラバスターは恋人に仕返しをしようとさっそくそれを自分の体に使ってみるが、その機械には欠陥があり、アラバスターは肉体が半透明の世にもみにくい生き物へと変身してしまう。復讐に燃えるアラバスターは老人がその昔透明にした亜美という少女を引きつれ、自分たちをこんな目にあわせた世の中をその機械を使って恐怖のどん底に叩きこもうとする、、、!
【REVIEW】
けがれなき心と美しい瞳を持つヒロインの亜美(透明人間だから目しか見えないのだ)が哀しみから一転、アラバスターと共に殺戮の鬼と化していく姿は圧巻だ。人間ひどい目にあえば変わるもんだとびっくりせざるをえない。それにしてもすごいストーリーだが、これを読みながらぼくたち読者は少なくとも自分はこんな目にはあっていない、よかったと安心して胸をなでおろすんだろう。人間なんてそんなもんだ。これは価値観についての物語だと思う。

 





 

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