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【STORY】
マンガ家として行きづまった<私>は、他人の目にはろくでなしにうつるかもしれない。ろくに働かず稼ぎもなく、妻子にさえののしられ、奇天烈な空想にふけりながら、無為な日々をすごしているのだから、、、、、、。甲斐性のないマンガ家の悶々とした日常をえがく「無能の人」、妻にないしょで部屋を借りている男のモラトリアムな日々をえがく「退屈な部屋」、競輪場の車検売り場窓口ごしにほのかに通いあう夫婦の愛「日の戯れ」など、こっけいかつ哀切な人間存在にせまる<私>マンガの代表作12編集成。
【REVIEW】
この人のマンガのどこがいいんだろう、と読むたびにいつも思う。その独特な世界にひたるのは本当に気持ちがいい。読んでいる人をどこか遠くに連れていってくれる作品というのは本当に素晴らしい、すごい証拠なのだ。けれどその魅力を言葉で言い表すのはむずかしい。僕の頭が悪いだけかもしれない、時代や世代が違うからなのかもしれない。でも、、、ハイロウズのヒロトが言っていたのを思い出す。なんでそんなに音楽が好きなんですか、という質問にヒロトは「そんなに簡単に答えられるもんだったらそんなに好きじゃないでしょ」と言っていた。僕にとってつげ義春の作品というのはまさしくそういうものなのだ。とか何とかいいながら僕は今日もつげ作品を読むのであった、、、。
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