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黒田硫黄初の短編集
「西遊記を読む」
漫画は横着者が読むウソ話。現実っぽいのが芸術なんやったら「西遊記」は原理主義者で経典オタクなオッサンの一人旅になってしまう。登場人物は現実に設定されたオッサンと女の子。イメージはオッサンが三蔵で女の子が悟空。
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copyright
黒田硫黄 イーストプレス
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「象夏」
よっちゃんに捨てられた幸南がアパートの隣室でボトルシップみたいになった象とええ感じになるストーリーもおもろいけどコマ割りがもっとおもろい。読者の目線で描いたり、象の目線で描いたり、とにかくウマイ。象がアパートからおらんようになった時のスッキリとした感じがよい。
「あさがお」
お母さんが「あの人変だから近づいちゃダメ!」とかまわりに言われとるヨシキ君は世の中をさかさまにしてみたり、招かれた月から地球を眺めたり、夏休みの自由研究の対象「バカの観察」にされたり。黒田硫黄の作品は現実と非現実が同じような水準のイメージで描かれてるからグイグイと次のページ、次のページへと引き込まれる。
その他
ロボットに乗っていじめられてる女の子と無理やり助ける小林少年の地球規模のおせっかい漫画「the world cup1962」/デビュー作「蚊」/せつない変な夢「熊」「南天」/象を散歩させる工員と鯨を飼ってる女の子の「象の散歩」/めちゃくちゃな展開でひどいダメ人間ばかりの野球漫画「メトロポリス」/作者自身出演の「まるいもの」全11作品+「ユリイカ」にも掲載された付録「西遊記と私」+利き腕を手術した作者が描いた中表紙付
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