|
1973年~1984年までの諸星大二郎のホラー的短編集「復習クラブ」は見ごたえあり!
夢に描くようなことをマンガは自由に具現化できるという楽しみがあるが、このマンガのそれはどちらかというと悪夢の方に近いだろう。そういう意味ではつげ義春の世界観にも通ずるものがあるのかもしれない。でもそれは非常にタブーな領域で不気味な感じがする一方、非常に共感できるものでもある。もう僕らが子供の時のような夢を見なくなり、恐い夢にうなされるようになったせいかもしれないが、、、。いや、子供の頃でも恐い夢はあったハズだ。つまりここに描かれているのは人間が生まれた時から奥底に抱えている孤独や、恐怖や、欲望といった邪悪なものたちなのだ。だから人はそれから目をそらして生きることは決してできない。それを具現化して僕たちの目の前に突きつけるなんてこの作者もとんでもない人だが、きっとこの人も書かずにはいられなかったのだろう。そして僕らはいつしかそれを読むことに快感を覚えるようになる、、、いや、読まざるを得ないのだ。おーこわ。僕たちの中には一体何が「棲んで」いるのでしょう。病に犯された近代都市のダークサイドをも描き出しているこの作品で作者はあなたに「自分自身の中にある闇を見つめ、そして何かに気付け!」と訴えかけている、、、かもよ。
|